岡田史子を知っていますか? last up date 2009 08/20
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岡田史子は60年後半〜70年代に、手塚治虫の創刊した『COM』という雑誌等で活躍していた漫画家です。
「漫画家のための漫画家」と呼ばれるほどの漫画史における重要人物なのですが一般の人にはあまり知られていません。
彼女の流れを引き継いだといわれる漫画家には、萩尾望都、山岸涼子などの24年組、少し時代を下ると、コミックニューウェイブの旗手と呼ばれる高野文子があげられます。

彼女の漫画の特徴は、実際に高校生の時から20代前半にかけて描かれたものということもありますが、幼児期の不安、思春期特有の潔癖さ、悩みや息苦しさを、大人になって思い返すのではなく、その時そのままの姿で描き出していること。
そして「飽きてしまうから」という理由で、一作毎に変化するそれぞれに魅力的な画のタッチでしょうか。


萩尾望都は筆を折って故郷に帰った彼女のことを「片思いの恋人」と呼びました。

けして万人受けはしないし、洗練されているとは言わないけれど、フレッシュで濃厚なジュース原液のような漫画です。
思春期真っ只中の人達や、その頃の気持ちをどこかに持ち続けている人達に、ぜひ。









単行本

episode1" episode2"
ODESSEY1966〜2003 岡田史子作品集〈episode1〉ガラス玉
ODESSEY1966〜2003 岡田史子作品集〈episode2〉ピグマリオン

未発表作品、カットも収録。一巻のオビ推薦文は高野文子。
くわしくは飛鳥新社のホームページにて。

このシリーズで後一冊位出版して全集的なモノになるのかなと予想していたのですが、今の所その情報はありません。
ただ待っているだけじゃしょうがない!という事で 『たのみこむ』 『復刊ドットコム』にて投票受付中です。
たくさんの賛同が得られたら続巻も出版されるかもしれません。
協力お願いします!


『episode1 ガラス玉』は現在絶版になっています。
こちらも復刊ドットコムにて署名活動中です。




関連リンク

硝子玉 プロフィールや作品リストがバッチリ!
絶版本を投票で復刊! 『ODESSEY1966 2003』の復刊活動をしています!
飛鳥新社のホームページ 『ODESSEY1966 2003』の出版元です。
単行本未収録漫画のページ 岡田史子の単行本未収録漫画が紹介されています。
岡田史子インタビュー exciteの本人へのインタビュー

レビュー
漫画時代 レビューのコーナーに紹介されています。
PAMIちゃんCITY 図書館のコーナーで紹介されております。



関連書籍

『消えた漫画家3』 大泉実成 岡田史子のロングインタビューが収録されてます(文庫版には収録されてないので注意!)。
『あの頃漫画は思春期だった』 夏目房之助 夏目房之助の青臭くて恥ずかしい青春時代(笑)「胸を抱き首をかしげるヘルマプロディトス」について。
『マス・イメージ論』吉本隆明 「いとしのアンジェリカ」について。
『QUICK JAPAN VOL.17 』太田出版岡田史子のインタビュー。
『ぱふ COMの時代』清彗社岡田史子のインタビュー。
『少女SFマンガ競作大全集』東京三世社小野耕世の解説。
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界2』岡田史子について少し。
『アサヒグラフ』1982/1-1・8号 写真と記事が7ページ。
「北の国に棲む異才のマンガ家・岡田史子」
『ハイスクール1968』 四方田犬彦 新潮社 彼女の作品についてと、前の作品集の出版の経緯などが書かれています。
『まんだらけZENBU』No.4 1999年9月20日発行 1999年7月31日に札幌グランドホテルで行われたインタビュー掲載。
岡田史子の写真や、この雑誌でしか見れない画像なども掲載。
『写真ノ話』荒木経惟 白水社/2005年 P.73。荒木経惟さんの撮ったヌード写真が載っています。
『ARAKI by ARAKI』荒木経惟 講談社インターナショナル P.97。上と同じく。写真は一枚のみです。
『Spectator vol.20』 有限会社エディトリアル・デパートメント/2009年 P.101。赤田祐一さんの「COMの時代」という記事。『COM』という雑誌と時代背景がわかります。もちろん岡田史子の話も。
※ 転載を許可して下さったぽっちゃんさん、ありがとうございました。



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